社会人になり何の仕事に就いたとしても、挨拶やお辞儀のマナーは基本中の基本です。
特にビジネスの世界ではどんなに能力があり優秀であっても、挨拶やお辞儀が満足にできない人が信頼されることはありませんし、また高い評価を受けることも決してないでしょう。
それだけに挨拶やお辞儀というものは、簡単そうに見えて実は大切なことなのです。

挨拶は明るく元気にすることが鉄則です。
暗い表情で聞き取りにくい不明瞭な挨拶などは、取引先やお客様に陰気なイメージを与えてしまい、ビジネス以前に自らハンディを抱えてしまっているようなものです。
もし元々性格的に大人しいのであれば直ちに改善し、社会人として生きていくのに耐えうるだけの明るい性格になるよう努力しましょう。

また最初のころは礼儀正しく挨拶をしていたのに、付き合いが長くなるにつれていい加減になったり、粗雑になったりするケースがよく見られます。
しかし「親しき中にも礼儀あり」の言葉の通り、どんなに仲の良い関係を築いても挨拶することが人間関係の基本である以上、それを軽視してはいけません。

挨拶やお辞儀の仕方にはいくつかのパターンがあるので、シチュエーションに合わせて覚えておく必要があります。
自社の上司などとすれ違った際は、胸から上を15度曲げた「会釈」で十分です。
会釈の形のまま言葉で挨拶を交わし、さらに腰から30度曲げてお辞儀をすることを「中礼」と言い、通常の挨拶でよく使う形になります。
そして、これよりさらに深く腰から45度曲げるのを「敬礼」と言います。
初対面の時や公式の場で使うので、覚えておきましょう。